2014 年 12 月 のアーカイブ

image

つきとおひさま2014年の営業は12月28日が最終日となりました。
新年は3日からの営業となります。

今年一年、ありがとうございました。
最後の一週間は、懐かしい人、久しぶりな方、いつものお客様、もちろんはじめましての方も
年末のウキウキしたお顔に出会って、私も心が躍るように、楽しく働かせていただきました。
お店があることは、いつも出会いや偶然、必然があります、
出会える場があることは、本当に幸せだな〜と。
冬は特に、お客様のありがたみが、心にジーンと響きます。

最近、久しぶりに「趣味はなんですか?」
と聞かれました。即答で「仕事です」と答えました。
好きな場所で、好きなことを企画して、好きなものを作って、お気に入りの空間で
好きな曲を流し、毎日があっという間に過ぎていきます。
そこに今年誕生した息子と旦那と毎日一緒です。

もちろん大変なこともあります、休みに仕事をする事や、子守で仕事が進まない
そんなことも日常茶飯事です。それでも、好きを仕事にしていることは
すごく楽しく、ありがたいことです。

来年は、もっと地域の方々に寄り添うようなことをしたいな〜と思ってます。
喜多方の街がもっと楽しく、ステキな街になりますようにと
仕掛けていきたいです!お楽しみに。

では来年も、どうぞよろしくお願いいたします。
良いお年をお迎えくださいませ。

起き上がり小法師でぺこり。

旅をする漆の器

2014 年 12 月 20 日

image

私達が喜多方に来て、早いもので4年が経とうとしています。
その間、会津でたくさんのアートに触れ、アーティストさんとの出会い、
交流する機会をたくさんいただきました。
「喜多方でお店をはじめて良かった」と思える出会いがあることは
幸せなことです。

喜多方に興味を持って度々訪れてくださっている多くの方々の中で、
筑波大学の宮原克人先生は、今年「人の集まりに、漆の器を貸し出す」プロジェクトを
進めていらっしゃいます。
≫筑波大学宮原研究室

喜多方の山林資源を使って、喜多方の技術者が作成した漆の器を
地域の方や喜多方を訪問された方に使っていただこう!というこのプロジェクト。
現在はまだ試作段階ではありますが、
作成された器は、どれもこれも手仕事の技とデザインが融合した
素晴らしい器に仕上がっています。

・喜多方、小田付通りにある渡部木材の木を使った大皿。
・喜多方私立図書館の近くにある平出竹材店で作られた、竹のカトラリー。
・喜多方を一望できる丘で作られてる雄国根曲がり竹細工保存会のみなさまが作った竹籠。
などなど…

その器たちを、試験的につきとおひさまで管理させていただくことになりました!
人の集まるイベントに、この漆の器をお貸しします。
お祝い事、収穫祭、食のイベントなど
様々なシーンでお使いいただけます。

詳細はこちらから

image

先日の「よみがえりレシピ」上映会後の会津伝統野菜の試食会にて
この旅をする漆の器を使わせていただきました。

はじめてこんな贅沢な器を目にして、そして盛ってみて思ったのは
私の作った料理が一瞬で輝き、愉快で楽しい食卓が演出できる魔法のような器!
料理を作る私にとって
誇り高いものが出来上がってしまった!と大満足でした。

このプロジェクトをきっかけに
喜多方の伝統工芸を知る、触れる、伝える
お手伝いができたらと思ってます。

是非、使ってみてください!
「貸してください!」「見てみたいです!」と、興味を持たれた方は
店頭、お電話、メールでご相談、お申し込みください。
よろしくお願いいたします。

11月、22歳の女の子が手がけた『はじめての文房具展』は
大盛況の中、無事に閉幕してしまいました。
文房具に囲まれた日々は私にとっても
お客様との接点を近しくしてくれるものでした。
暮らしに必要不可欠なアイテムなんだと心から感じ、
それが、ステキなデザインだったりおかしなものだったり、
はじめて目にするものだったり
ワクワク楽しげに見つめるお客様の表情はとても印象的で忘れられません。

今回、文房具の企画を担当した彼女からの言葉を掲載いたします。
彼女の今後の活動に期待し、喜多方に、居心地の良いステキなモノを
いつか作りあげてくれることを願いつつ、
喜多方のあかるい先の未来を、一緒に夢みたいと思います。

—————————————————————-

文房具11月30日。はじめての文房具展が無事に幕を閉じました。
文房具展にお越しの方々や、開催を知っていたという方から、うれしいお言葉をたくさん頂戴し、こころから「はじめての文房具展をやってよかった」と実感しています。本当にありがとうございます。

 なかなかお店に立つことが出来なかったことが悔やまれますが、お店に顔を出す度に、旅立って行った文房具たちのすがたを思い浮かべては「ああ、あの子はどんな人の元へ旅立って、これからどんな風に役に立つんだろう」なんてことばかりが頭に浮かべていました。自分自身が実際に使っていいものだと感じたものや納得のゆくものを選んでよかった、と改めて感じています。
 15日に開催した、消しゴムはんこを彫ってオリジナルのエコバッグをつくるワークショップは、わたしの心配をよそにたくさんの方にご参加いただきました。はじめての消しゴムはんこ作りに苦戦している様子だったものの、最後は達成感にみちた表情で「できた!」「かわいい!」という参加者のみなさまの言葉を直に耳にするというのは、本当に心が踊るものです。つきとおひさまのおいしいチーズケーキと一緒にお楽しみ頂きました。

 文房具や紙雑貨、ひとつひとつ、どれをとっても思いが溢れてきます。デザインされたもの、品質が保証されたもの、長く愛されてきたものだから、すこし値段が高いかもしれない。だけど、ほんとうに良いもの、デザインが素敵なものが、すこしずつ喜多方に馴染んでいく、そんなきっかけの一つになれたらいいなと思っています。

 それから、「はじめての文房具展」をきっかけに喜多方や食堂つきとおひさまに訪れてくださった方がいらっしゃったということも、わたしにとって大きな力となりました。文房具展を通じて新たな出会いに恵まれたことも私にとっておおきな財産です。

最後に、いつか、このまちが楽しくて、訪れたくて、帰ってきたい。そんな風に思える場所が作れればいいな、そんなきっかけになる人になりたいと思います。みなさま、文房具展はお楽しみいただけたでしょうか?またお会いできる日を夢見て。

はじめての文房具展 田中 保奈美 2014年12月吉日

(開催にあたり、ご協力頂いたみなさま、心から御礼申し上げます。ありがとうございました。)