‘お店のこと’ カテゴリーのアーカイブ

京屋 豆腐店

2011 年 11 月 3 日

『京屋さん、あそこの豆腐は美味しかったよ!
  リアカーで売り歩いていたよ』
古くから喜多方を知っている方は、みなさんこう言います。

つきとおひさまの建物は、元豆腐店の古民家を改装しました。
土間があって、井戸があって、油揚げを揚げていたであろう横の壁は黒い染みがあり
豆腐の重しにするレールが天井にドンっと私たちを見下ろし
「京屋」と書かれた看板、かわいい小窓あって・・・

『豆腐ください』
今にも豆腐屋の風景がよみがえる小道具がここにはたくさんあります。

喜多方の美味しい水で作ったお豆腐、食べたかったね~っと旦那とよく話しています。

そんなある日
京屋 豆腐店の店主だったおばあちゃんが、喜多方に住んでいるということを
喜多方観光案内人の得さんに聞きました。

とても嬉しくて、体が震えました!
この建物に導かれたルーツを知れるという興奮、
本当はどれぐらい前に建てられたものなのか
豆腐屋のこと、この界隈の活気のあったころの話や昔ばなし

そして、少し変わってしまったこの建物だけど
古くて、しっかりしたものは残して改装したので
見に来てくれたらどんな顔をするのだろう・・・
そんな想像を膨らましながら、ニヤニヤしております!

ちなみに
喜多方観光案内人 得さんとは
喜多方のありとあらゆることを知っている喜多方案内スペシャリスト
この物知りさ、いつも学ばさせていただいております。
喜多方の今を知りたいならこのBlog 喜多方を愛してますね、得さん
私も負けずに愛していきます。

中庭

2011 年 9 月 30 日

中庭にかりんの木とアナベルという紫陽花を植えました。
土のある庭と木造の建物はいい空気を運んでくれます。
たくさんの花とハーブの庭が作れたらと想像してますが、
種がふわふわ飛んで来て、いつのまにか花を咲かせる
そんな、ゆっくりゆっくり自然のままにが
ここは合っているような気がします。

10月1日、プレオープンを迎えます。
アートとともに
ここでどんなストーリーが生まれるか楽しみです。

皆様のご来店お待ちしてます♪

東北の古道具

2011 年 9 月 18 日

先日、福島市に倉庫を持っている古道具屋さんに
家具を探しに行ってきました。
それはそれは大きい倉庫の中に古いものがたくさん!
あたし達夫婦にとっっては、お宝探しのように見て回り
あれもそれもこれも欲しい、そして安い!
軽トラックにたくさん積み込み
お店の内装をルンルン考えながら帰ってきました。

古道具の店主が
「東北はマジメにいいもの作っている職人が多いから
古いものでも、しっかりしてて長く使えるんだよ」

東北でいいものに出会い、日常に馴染んでいく・・・
そんな豊かで心地いいものに囲まれることは幸せなことです。

和紙

2011 年 9 月 12 日

今日は母と11枚の障子紙の張替えに悪戦苦闘!
一日中、和紙と向き合うと
和紙の性質、糊とのバランス、触り心地の良さ、匂いが
心地よい感覚を得て、はまりそうなほど楽しい♪

障子を貼るという作業は
ずーと昔、じいちゃんが、年に一回の恒例行事だった
キレイに貼られた、真新しい和紙がこころの記憶に残ってた。

和紙に温かい光が注ぎ
その浮き立つ影が何とも心地いい空間にしてくれるのです。
日本家屋の良さですね…

ペンキ塗り合宿

2011 年 9 月 5 日

「最後の夏休みを会津で過ごしたい!」
東京の友達が、今度はペンキ塗り合宿にやってきた!

雨どいのペンキ塗り
古くて壊れそうな雨どいなのだけど
あった方がとても助かる!ないと建具が腐ってしまうのだ。

自分たちで何でもやると決めたけど
初めてやる作業が多く、材料や使用器具を買いに行って
どれをどれだけ、どの形で、色は、用途の合う器具は…と頭がパニック!!
店作りは全体のイメージをしっかり決めておかないと
いろんな無駄と時間と労力でぐったりしてしまう。
一度、頭を整理してみよう!と思った今日この頃…遅!
立ち止まることも大切!気づけて良かったのです。

めがねの助っ人くんありがとう。
楽しい三日間でした。

瓦の修復

2011 年 8 月 28 日

我が家の一番上の瓦屋根は長年の積雪の影響かそれとも地震なのか
瓦がずれてたり、割れてたり、補修が必要でした。
見積もりをお願いしたところ、予算よりもはるかに高く
どうしたものかと考えていたら、父が
「俺がやってやるよ」の一言!
有難い、では助手ぐらいならお手伝いできるかも〜
と軽い気持ちで屋根に登ってみたら
へっぴり腰の気持ち悪くなる始末・・・

父は怖さの微塵もなく、すたすたすた・・・さすが瓦屋さん
いやいや、父は水道屋!
長年のいろんな経験の結果なのでしょうか。
すごいな〜と父を偉大に思えた一日でした。

出会うこと

2011 年 8 月 18 日

床のこと
お店となる部屋はすべて畳だったので
2部屋、板張りにしようと決めていました。

古い床材をずっと探していたところ
母が「古い家を解体してるよ!」と教えてくれ
はがして、持ってきて、つなぎ合わせて、荒い床にヤスリかけて
古民家にとても馴染んだ床になりました。

不思議と
これが欲しいと願えば、引き寄せてくれる
分からないことがあれば、誰ががアドバイスをくれる
困っていたら、たくさんの人が集まる

会津に来て、人とのつながりを強く深く
とても有難く、感じています。

出会いとは
これまで歩んだ道が正しい方向にすすんでいたのだと
信じて進めばいいのだと思える強さをもらえるな~

これから出会う人にも想いを寄せて・・・

かなかな食堂

2011 年 8 月 11 日

私たち夫婦は今年の春、喜多方へ引っ越してきました。

東京、西荻窪の一軒家に住んでいたとき
「かなかな食堂」という名前で友人を招いておりました。
一日2組限定の食堂、食べたい食材やジャンルを言っていただき
その人の顔を浮かべながら、メニューを考え、料理を作っていく。

例えばある日のメニュー
・いちじくとモッテァレラチーズのマリネ
・具だくさんのイタリアンオムレツ
・ジャガイモとチキンの香草焼き
・栗のリゾット
・魚介のスープ
・焼き林檎とバニラアイス

みんな、お腹がたっぷり満たされて、幸せな顔をして
ごちそうさま~と帰っていく。
ときには美味しいデザートと、挽き立てムクムクの珈琲で
4時間の楽しいおしゃべりの空間になったり、
大人数の梅酒パーティーや誕生日パーティーの会場となったり…。

2年間の西荻窪での生活は
笑ったり、喜んだり、優しい気持ちになったり
とても心地の良い空間をみんなのおかげで過ごせました。

そんな気持ちを「食堂つきとおひさま」でも
表現していきたいのです。
あたたかくて居心地のいい空間と楽しくて踊りたくなる料理
いつもの日常を楽しくするお手伝いができればと
心に残る良き思い出がつくれる場所になれたらと
そう願っております。

壁塗り合宿

2011 年 8 月 5 日

先日、東京の友達が
「壁を塗りやりたい」とやってきました!

養生テープを壁の木の部分に貼り、
ボロボロの砂壁に下地のシーラーを塗り、待つこと一日・・・

それを待つ間、
喜多方の夏祭りやお芋掘り、たこ焼きパーティーを楽しんでいただき
次の日、漆喰塗りスタート!

コツを掴むまで時間はかかっていましたが
二人の壁の趣きの違いが面白く
手作りならではの味わいに仕上がる予定・・・でした。

残念ながら
タイムオーバーですべて塗り終わりませんでした。
ふたりのキャンバスは次の人にバトンタッチ!

力強い二人の応援は大きなパワーを貰った!
あたたかい気持ちになり、店作りの楽しさを再確認!
今後は焦らず、自分達だけで頑張り過ぎず、たくさんの意見をもらいながら
みんなに助けと勇気と励ましをいただきながら
我が家を育てていこうと思いました。

感謝!

つきとおひさま

2011 年 8 月 1 日

お店の名前は「食堂つきとおひさま」と申します。
以前こんな詩を書きました。

つきとおひさま

つき
静まり返った夜道をやわらかい光で照らし
心に安らぎを与えてくれる

おひさま
誰にでも等しくあたたかい光を照らし
みなぎる力と笑顔を与えてくれる

つきとおひさま
ふたつの風景は違ってもお互いが大切

上を向いてゆっくり進み
夢を見て、行く道を照らす

ぽっかりつきときらきらおひさま
そんなふうになりたいな

つきとおひさまの名前の由来でもあります。
どうぞよろしくお願いします。